移調楽器の音名(1)
移調楽器についてのお話です。
一応ここでは一般的にオーケストラで使われている楽器についてです。カッコ内はその楽器の記譜上よく(?)使われるのドイツ音名のキー。
弦楽器
ヴァイオリン(C)
ビオラ(C)
チェロ(C)
コントラバス(C)*オクターブ上で記譜
フルート(C)
オーボエ(C)
ファゴット(C)
クラリネット(B、A、Es)
サックス(B、Es)
ホルン(F、Es、D、E、H・・・)
トランペット(B、C、Es、D、E・・・)
トロンボーン(C、B)
チューバ(C、B、Es、F)
ユーフォニアム(C、B)
オーケストラではこの様に様々な楽器で構成されています。ここで何が言いたいのかというと、『ド』の音は必ずしも『ド』ではないということです。
オーケストラ全体で楽譜に書いてある『ド』の音を演奏すると下の楽譜の様に様々な音が鳴る恐れがあります。なので実音の『C』『ド』で、コンサートキー『C』『ド』で、や記譜の『ド』『レ』、『ソ』などの指示が出される場合があります。(以前お話しした音名と階名の違いについて話しましたが、あまり認知されていないため音名のことを『実音』『コンサートキー』と表現する方が一般的)
実際どういうことかというと、例えばクラリネット、トランペットなどのB管(ベー管)の楽器が下の楽譜ドの音を演奏すると『シのフラット』の音が鳴るということです。
なんのことかわからない方も多いと思いますが、次回諸々を一覧にしたものを添付いたしますが、その前に各国の音名について簡単に書ければと思います。